短歌の純響社

短歌時評 西巻真
堂園昌彦さんへの応答

※昨夜、堂園昌彦さんから前回の時評について以下のような質問がありました。
          
1、「永井や堂園の短歌のたたずまいは、『社会やシステムに物申すことなく、むしろどこかでポストカードを並べて、この作品きれいでしょう』というおとなしやかな主張をする、現代のちょっとデザイナーめいた、中央線沿線あたりにいそうな文化人たちのあり様と酷似しているように感じる。」とお書きですが、なぜ、どのような点についてそう思われたのか。

2、「同時代に広く流布している、アメリカ文学的な、現代の『商業主義化』された文学」とは、具体的にどんな作家のどの作品を想定しているのか。

3、「社会、システム、といった大きな問題とは決してつながっていかない作風である」と思うのはどうしてか。

この原稿は、それに対する応答になります。


                      
これらの点は、私が永井さん、堂園さん、お二方の文化の傾向を、私にとって受容しやすいようなイメージに還元して、いわば「類推」したものです。

いろいろなご事情があるかとおもいますが、私は永井祐さん、堂園昌彦さんのスタンスについて問題にしているのではありません。

「スタンスが見えない」ということに対して、いつも問題だと思っているのです。

誰かからいろいろ言われたあと、何年もそれを訂正をされてこなかったお二方に関しては、そのイメージを新たに「類推」するしかないので、このような批評はいくらでも生まれます。

もし私の意見表明に違和感を覚えるのなら、そろそろ意見なし、質問させてください、というような優等生的な態度はやめて、ご自身でご自身のスタンスを明確にされてはいかがでしょうか?

場所はいくらでもあります。

ツイッターで質問をするくらいなら、どうぞご自身の手で意見表明の場を開拓されてください。

西巻真  歌人。1978年生まれ
2007年度未来年間賞受賞  2009年度未来賞受賞

加藤治郎に師事

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